ヤタゴラスの外出日記 ~山 旅 ゴルフにスポーツ観戦~

兎に角出かけるのが好き!山登りやら、旅行・ゴルフ・スポーツ観戦やら・・・ の外出記録です。

百名山制覇にトライ その96:聖岳(椹島ロッジ前泊+聖沢登山口より1泊2日)

【登山日】 2022年8月5~6日

【ルート】 聖沢登山口~聖岳~聖沢登山口(単独行)

【時 間】 初 日  6:25頃聖沢登山口出発~16:40頃聖平小屋着

      二日目  5:00聖平小屋出発~10:15椹島ロッジ着

【天 気】 初日:曇りのち雨  二日目:曇

【麓まで】 車

【概 要】 南アルプスの南部の奥深い位置に在る山で、頂上から眺める南アルプスの山

      並みは見事です。

      長野県側の易老渡(いろうど)から登るルートと静岡県側の聖沢から登る

      ルートが一般的ですが、稜線歩きを楽しむ方も多く、光岳-聖岳 や 

      赤石岳聖岳 を縦走する方も多いです。  

      奥深い位置に在りますのでアクセスには難が有ります。特に静岡県側から

      はコースタイム同等のスピードなら2泊3日は必要になるかと思います。

      (かく云う私も前泊を含めて2泊3日です)

 

【記 録】

当初は光岳・聖岳の縦走を検討していたのですが、日程調整・小屋予約が上手く行かず、椹島ロッジ前泊+1泊2日聖岳ピストンの山行になりました。

前日の8/4 15:00畑薙発の東海フォレスト送迎バスに乗って16:00椹島ロッジに到着、夕食・入浴後しばしまったりしてから21:00頃就寝しました。
当日は4:30起床、朝食・身支度を済ませ、昼の弁当を受取り、6:15椹島発の送迎バスで聖沢登山口迄送って貰いました。空は晴れており聖沢登山口迄の道中赤石岳がくっきり見えました。但し天気予報では下り坂になっている事が気がかりでした。

6:25頃聖沢登山口でバスを降り即出発です。まずは林間の急坂を20分程登って行きます。すこぶる歩き易い登山道です。急坂を登り切ると、沢沿いの道(とは云っても沢とはかなり高度差が有り、所々金属製の橋やロープが設置されていたりします)を30分程歩いて行くと吊橋に到着します。

聖平小屋迄の道中にこの様な吊橋が計2本有ります。


そしてここからがこのルートの試練の一つになります。標高差350m程の急坂とそれに続く標高差350m程の中斜面を一気に登って行きます。この急斜面+中斜面をクリアすると、沢渡りを何回か繰り返しながらアップダウンして行くことになります。かなり急なアップダウンもあります。最後はほぼ平坦な道となり、11:30聖平小屋に到着しました。

聖平小屋。広々とした緩やかな傾斜地に有ります。水が豊富です。
携帯電波は届かず、携帯を使うには5分程歩く必要があります。

聖平迄の登山道には「聖平小屋まで〇/7」という標識が出てきて行程のどの位置に居るのか知らせてくれます。私の登攀ペースで45分毎に現れる様でした。

 

さて「この日の内に聖岳のピークを目指すか?」或いは「ピークは明日にするか?」 の重要な選択になりました。 私が聖平小屋に到着した頃には山頂は霧に隠れてしまっていました。しかしながら翌日の天気も怪しいです。椹島ロッジで貰った太巻きと稲荷寿司を食べながら考えた結果、「この日の内にピークを目指す。天候が悪化したら撤収して翌朝再トライ」に決めました。持って行く荷物を必要最低限に減らして12:05頃聖平小屋を出発です。

まずはちょっとした登り道を25分程掛けて登って行き、静岡側と長野側の分岐点に到着します。そしてここからが聖岳への最終アプローチになります。最初は比較的歩い易い林間の中斜面の登山道です。花が綺麗でした。しばし林間道を登り・一旦下り返し・再度今度は急斜面を登って行くとようやく森林限界を迎え小聖岳に到着、ここからは稜線をちょっとしたピークを幾つか超えながら登って行き、その後いよいよ聖岳最後の斜面に取り掛かります。ザレ場を葛折りに登って行くのですが、霧で山頂や周囲の山は見えず・時々雨が降って来て・人は殆ど居らず・急斜面は厳しく長く・・・ 何回も撤収を考えました。

それでも、すれ違った2人の方の話では頂上迄行っても問題無さそうでしたので頑張って登って行き、14:30頃頂上に到着しました。到着してみると頂上は霧が晴れていて時々薄い光が射していました。奥聖岳迄の稜線を何とか見ることもできた。

山頂での自撮り写真 と 奥聖岳への稜線

只頂上には私一人で奥聖岳以外の山は霧で見えず・・・ 登頂記念の写真を自撮りして早々に下山を開始しました。 問題はここからでした。小聖岳を過ぎた辺りから雨中行軍となってしまいました。

聖平小屋到着は16:40頃。小屋は今シーズン食事の提供をしていないので、持って来たパンと菓子で夕食を済ませ19:00頃には就寝しました。

翌朝4:00頃に起床し、食事・身支度を済ませて、早朝から頂上を目指す大多数の方々を横目に5:05下山を開始しました。霧は昨日より深く今にも雨が降りそうな雰囲気、初日に頂上迄行ったのは正解だった様です。
順調に下って行き、9:35頃聖沢登山口に帰着、そこから40分程掛けて椹島ロッジ迄歩いて行き、幸運にも10:30の送迎バスに乗ることが出来、白樺荘で温泉と食事を楽しみ、15:00過ぎに自宅に帰着しました。

聖岳山頂からのパノラマを観れなかったのが残念でした。