ヤタゴラスの外出日記 ~山 旅 ゴルフにスポーツ観戦~

兎に角出かけるのが好き!山登りやら、旅行・ゴルフ・スポーツ観戦やら・・・ の外出記録です。

百名山制覇にトライ その86・87:黒部五郎岳・薬師岳(折立から2泊3日)

【登山日】 2020年9月28~30日

【ルート】 折立~太郎平小屋泊~黒部五郎岳薬師岳山荘泊~薬師岳~折立

【時 間】 初 日  10:25頃折立出発   ~13:40頃太郎平小屋着

      二日目   5:50頃太郎平小屋出発~16:00頃薬師岳山荘着

      三日目   4:50頃薬師岳山荘出発~ 6:20頃薬師岳山荘戻

            7:00頃薬師岳山荘出発~10:50頃折立着 

【天 気】 初日霧→晴れ、二日目晴れ、三日目晴れ

【麓まで】 車

【概 要】 登山口となる折立迄の林道・折立からの登山道共に良く整備されており

      登り易い山です。そして山頂には絶景が待っています。

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【記 録】

この黒部五郎+薬師行、本来は折立→新穂高の縦走を考えていたのですが、新型コロナウイルスの影響で行き帰りの公共交通・特に行きの夜行バスを回避して、「車で折立に行ってピストン」することに変更しました。ついでに・・・Go Toトラベルキャンペーンを利用して前泊・後泊共に高級旅館を楽しむことにしました。前泊の地は奥飛騨温泉郷新平湯温泉、後泊は飛騨高山でした。
また当初は、「初日は早朝に登り始めその日のうちに薬師岳に登頂する予定」だったのですが、生憎直前の天気予報では午前中は雨模様(-_-;)、初日の出発時間を遅らせて「初日は太郎平小屋迄」の行程に変更し薬師岳登頂は3日目に移しました。


初日、奥飛騨の宿でゆっくり朝食を頂いてから8:00に車で出発、有峰林道の岐阜県側ゲートを経由して10:00頃折立登山口駐車場に到着しました。

折立は天気予報の通り雨(霧雨)が降っていましたが、上空には晴れ間も見えていたので意を決して10:25頃に折立を出発することにしました。まずは林間の登山道を登って行きます。良く整備された登山道ですこぶる登りやすいです。高い段差が有る場所には丸太で階段が作られており、道が深くえぐられて歩き難い場所には脇に新しい歩道ができており、そして森林限界を超えるとまずは木の足場で出来た階段が続いています。階段を登り切ると今度は緩やかな道となり木道や石畳風の道やら・・・ 整備して頂いている方々には頭が下がります。

ところでこの日、霧雨は出発してから30分後には止み、その代わりに霧が立ち込めていました。霧で視界50m位の中を出発から3時間程粛々と進んで行き、13:40頃霧の中から突然太郎平小屋が現れました。

太郎平小屋到着後、受付を済ませ、道中で買っておいたおにぎりで昼食を取り、乾いた服に着替えてぼーっとしていたら、何と!15:00頃から急激に霧が晴れました!! 小屋の玄関を出ると目の前には薬師岳、横を見ると赤牛岳・鷲羽岳・三俣蓮華岳黒部五郎岳、そしてその山々に囲まれる黒部源流の谷が見えて来ました。加えて槍ヶ岳の頭も! そして富山は雲海の下、思いがけず初日から良い眺めを味わうことができました。その後明日の黒部五郎岳ピストンの時間割を再チェックしたりして過ごし、17:00から夕食、19:00には就寝しました。

 

2日目、5:00頃に起床し5:30から朝食を頂き、黒部五郎岳ピストンに備えて日帰りに必要な荷物だけをザックに入れ、他の荷物は小屋に置かせて頂き、5:50頃完全に白んだなか太郎平を出発しました。この日は雲一つない天気に恵まれ、また出発直後には朝日を拝むことが出来ました。 さて黒部五郎岳迄の道中、基本的に見晴らしの良い稜線を進んで行きます。若干岩場のアップダウンがあるものの全般的にはなだらかな丘陵状の道が続いています。近くには薬師岳・赤牛岳・三俣蓮華岳黒部五郎岳を、遠くには笠ヶ岳・乗鞍・御嶽山を見ながらの気持ちい良い山行が楽しめます。

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     太郎平~黒部五郎岳 間の稜線です(黒部五郎側より)

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     稜線から見える (左から)笠ヶ岳・乗鞍・御岳

 

そしてこの稜線のアップダウンを3時間程続けるといよいよ黒部五郎岳の斜面に取り掛かることになります。この斜面、比較的急斜面なのですが葛折り状になっていて登り易いです。45分程登ると黒部五郎の肩に到着です。肩からは眼下に黒部五郎カールの箱庭のような景色が広がります。この肩に荷物を置き10分程最後の斜面を登り9:55頃黒部五郎岳に到着します。山頂には360度の大パノラマが広がっていました。前述の山に加えて槍ヶ岳穂高の連山の姿も見事でした。

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     太郎平方面への稜線~穂高連山 までのパノラマです

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     黒部五郎岳から見た薬師岳

 

しばしパノラマを楽しみ10:05頂上を出発です。さくさくと進んで行き、半分程戻ったところで 「想定時間より早く歩いていて、今日は太郎平を通り過ぎて薬師岳山荘迄行ける」ことに気付きました。幸い携帯電話の電波が届いていたので急いで薬師岳山荘を予約し太郎平小屋をキャンセルし、件の稜線を進み14:00頃太郎平小屋に帰着、預けていた荷物を回収してパッキングをし直し、しばし休憩し、(薬師岳山荘は水が乏しいので)水をたっぷり補給して、14:15太郎平小屋を薬師岳山荘に向けて出発しました。

まずは薬師峠迄標高差で50m程下りそこから急な登りとなります。遠目に見る薬師岳は緩やかな山容なのですが、実は薬師峠から薬師平迄の行程はかなり険しい岩場の斜面になっています。更に薬師平から山荘迄はそこそこ険しい斜面が続き、太郎平⇔黒部五郎をピストンした後の足にはかなりこたえました。ゆっくりゆっくり登って行き、それでも予想していた時間通り16:00薬師岳山荘に到着することができました。

受付を済ませ、乾いた服に着替え、しばし部屋で休憩後17:30から夕食です。具沢山の手作り豚汁がすこぶる美味しかったです。食事後は富山市側の雲海に沈む夕日を楽しみ、談話室で同宿となった方々と雑談し、いつのまにか雲海が消えて暗闇に浮かび出した富山の灯りを楽しみ、20:00頃就寝しました。

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     薬師岳山荘の夕食。手作り豚汁が美味でした。ボリュームも十分

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     雲海に沈む夕日

 

3日目、山頂で御来光を拝もうと未明の4:30に起床し登山準備を開始しました。この薬師岳山荘、廊下が常夜灯になっていて簡単に準備することが出来ました。外に出ると空一面に星が輝いています。三日目も天気は良さそうです。

4:50頃暗闇のなかヘッドライトを頼りに山頂に向けて出発しました。旧避難小屋迄はガレた坂道が続いています。登っているのはたったの3人でした。旧避難小屋に到着する頃にはヘッドライトは不要になりました。そこからはなだらかな稜線を進み、日の出前の5:35頃無事に山頂に到着することが出来ました、朝焼けに浮かぶ山並みのシルエットが綺麗でした。山頂の祠で祈願を済ませた頃に朝日が昇り始め、朝日を正面に浴びながら登頂の記念撮影をしました。薬師岳山頂からは周囲の山々に加え霊峰富士も望むことができました。

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     日の出2景

 

5:45山頂を出発し6:20頃薬師岳山荘帰着、この山荘の朝食は御来光を見に行く宿泊者の為に6:00-7:00の間に済ませれば良いことになっているので、窓から薬師岳の姿を観ながらゆっくり朝食を楽しむことができました。とても良心的な山小屋です。施設も新しくとても気に入りました。

朝食を済ませ身支度をして7:00薬師岳山荘から下山開始です。8:00頃に太郎平に到着、名残惜しいのでしばし山々の景色を楽しんでから太郎平を後にしました。2日前の登りの時とは異なり、好天下、下山しながら太郎平の丘陵状の景色や薬師岳雄大な山容を楽しむことができました。

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     折立~太郎平間の景色、太郎平に続く丘陵と薬師岳


10:50頃折立に帰着、大満足の山行でした。