ヤタゴラスの外出日記 ~山 旅 ゴルフにスポーツ観戦~

兎に角出かけるのが好き!山登りやら、旅行・ゴルフ・スポーツ観戦やら・・・ の外出記録です。

百名山制覇にトライ その85:羅臼岳(岩尾別温泉登山口より日帰り)

【登山日】 2020年8月28日

【ルート】 岩尾別温泉登山口~山頂~岩尾別温泉登山口(単独行)

【時 間】 7:20頃出発~18:00頃下山

【天 気】 晴れ

【麓まで】 車(レンタカー)

【概 要】 溶岩ドームの山頂が印象的な山です。

      標高1661mと比較的低い山なのですが、その標高からは想像できない

      程厳しい山行を強いられる山です。

      熊撃退スプレーですが「借りていく人は居るけど今まで誰も使ってない」

      らしいです。

 

【記 録】

前日宿泊した網走湖湖畔のホテルを5:00頃レンタカーで出発し7:00頃登山口にある「ホテル地の涯」の駐車場に到着しました。念の為の熊撃退スプレーをホテルで借り、身支度をして、熊除けの携帯ラジオを鳴らしながら7:20頃登山口を出発しました。因みに熊撃退スプレー、ホテルのご担当者曰く「借りていく人は居るけど今まで誰も使ってませんよ」とのことでした。

まずは林間のつづら折りの径を登って行きます。20分程登ると尾根に出て、そこからはひたすら林間の尾根道を進んでいきます。ここの登山道は登山口から山頂近くの岩場迄良く整備されていてすこぶる歩きやすいです(整備して頂いている方に感謝)。登山口から1時間チョット登ると印象的な羅臼岳頂上の溶岩ドームが一時的に見えます。

f:id:yatagorasu:20200909224116j:plain

      羅臼岳頂上の遠景です。

 

ところでこの山、登山口の標高が230m程度しかないため、登山口の気温が高く、日に拠ってはすこぶる暑いです。また標高差は大したことは無いのですが行程が結構長いです。それに加えて私が登った日は湿もが高くて大量の汗をかき続けながらの山行きとなりました。汗の量がチョット気になりつつも順調に進んでいき、アップダウンを殆ど感じない極楽平をしばし歩き、その後再び少し登って標高で1150m程度の所迄登ると、この山の核心の一つの「大沢」に到着です。

大沢は、初夏迄は雪渓登りになるのですが、晩夏の今では全く残雪が無く整備された登山道が続いており、また急斜面は極一部だけなのでさほどキツくはありません。この大沢を登り切ると羅臼平に到着です。羅臼平は既に森林限界を超えており、西側には雄大羅臼岳頂上部の景色、東側には緑の草肌に覆われた三ッ峰の綺麗な山並みが見えます。

f:id:yatagorasu:20200909224329j:plain

     羅臼平からの羅臼岳山頂です。

 

羅臼平でしばし休憩してから、いよいよ山頂に向けて出発です。まずは低木の間に開かれた緩斜面を進んで行きます。羅臼岳から上の径は浮石が多いのでチョット注意が必要です。道は徐々に斜度が付いていくのですが、ここで自身の筋力や持久力がかなり消耗していることに気付いてしまいました。やはり登り始めの頃の蒸し暑さに体力を奪われていました。更に最後の標高差約100m部分は急斜面の岩場、遅ればせながら体力温存を心がけてゆっくりゆっくり進み、12:15頃山頂到着しました。

f:id:yatagorasu:20200909224357j:plain

 

残念ながら霧や靄が多く、すっきりとした景色は味わえませんでした。特に南側はノーチャンス。北側は靄のなかにオホーツクの海やウトロの港がうっすらと見えました。

頂上でご一緒した方と色々と話をしたのですが、「極楽平で熊を見た」方が5名居ました。私は登りも下りも熊には全く遭遇せず・・・ラジオの効果かな? (撃退スプレーは幸いにも不要に終わりました)

頂上で30分程休み、行動食を取り記念写真を撮ってから12:40頃山頂を出発です。体力の消耗が気になっていたので省エネに気を付けながら粛々と下って行きました。羅臼平・大沢・極楽平・尾根道を順調に下って行き、登山口迄の残りの標高差が150mを切ったところで安心して小休憩を取ろうと立ち止まってスポーツドリンクを飲んでいる最中に急にめまいが!!!!! 次いで内腿が痙攣してどうにも動けなくなってしまいました。完全な脱水症状です。残りのスポーツドリンクを飲み干しても復活せず・・・。

横になって休み、後続の方々に頼んで水分やサプリメントを頂き、更に「登山口に有る山小屋の大将に動けなくなった人間が居ることを伝えて」貰い・・・ 1時間程休んでいたら何とか歩ける様になったのでゆっくり下り始めたところで山小屋の大将が助けに来てくれて、その大将とゆっくり下って行って18:00頃ようやく登山口にたどり着きました。登山口には巡査の方も待っていてくれていて「良かったねぇ」と。

自分の不注意で多くの方にご迷惑を掛けてしまいました。心から反省。

車を停めてある場所まで行き、土と汗まみれになった服を汚れていない服に着替えて、宿泊に必要な荷物だけを持って、宿泊予約をしていた「ホテル地の涯」に向かい、18:30頃ようやくホテルにチェックイン。食事と風呂で一息つくことができました(素晴らしい食事と風呂でした)。

翌朝、改めて山小屋の大将にお礼に出向きました。大将からは「今後無理しないでくれよな」との温かい言葉を頂きました。

その後知床の大自然に触れ・海の幸を楽しみ知床を後にしました。

雄大な自然と人の温かさに触れた山行でした。