ヤタゴラスの外出日記 ~山 旅 ゴルフにスポーツ観戦~

兎に角出かけるのが好き!山登りやら、旅行・ゴルフ・スポーツ観戦やら・・・ の外出記録です。

アラスカ鉄道 体験記 ~アンカレッジ発 フェアバンクス着 12時間の鉄道旅~

アラスカの大自然を走り抜けるアラスカ鉄道:デナリ・スターに乗車してきました。絶景を楽しみながら・食事を楽しみながらの、あっという間の充実の12時間でした。

 ・行程概要:  2023年5月28日 8:15 ~ 20:00           
 ・ルート:   デナリ・スター(アンカレッジ発 フェアバンクス着)
         ゴールドスター・サービスを選択。     
 

【目次】

 1.アラスカ鉄道:デナリスターについて

 2.ツアー内容

   (1)集合~出発

   (2)アンカレッジ ~ タルキートナ

   (3)タルキートナ ~ デナリ公園

   (4)デナリ公園 ~ フェアバンクス

 

 

【本文】

1.アラスカ鉄道:デナリ・スターについて

アラスカ鉄道には主に6路線が有ってそれぞれの路線にニックネームがついています。この内、アンカレッジとフェアバンクスを結ぶ最長路線がデナリ・スターと呼ばれています。デナリとは路線脇にそびえ立つ北米最高峰デナリ山(旧名マッキンリー山)のこと、良い名前だと思います。

 

予約はアラスカ鉄道のホームページから済ませました。 Alaska Railroad | Alaskan Tours & Vacations | Train Packages メジャーなアクティビティなので他にも様々な予約方法があるかと思います。

 

座席には「ゴールド・スター・サービス」と「アドベンチャー・クラス」の2種類があります。このうち「ゴールド・スター・サービス」がお勧めです。値段は高いですが価値は十分だと思います。かく云う私も「ゴールド・スター・サービス」にしました。以下ゴールド・スター・サービスの特徴です。

①2階建て車両の2階が座席となります。いわゆる展望車両になっていて常に開放的な景色を楽しめます。車両毎に広い屋外デッキも付いています。

車両内の風景です。左側の写真に写っている金属製の手すりは前の車両の屋外デッキです。

②車両毎にガイドが居り、ポイント毎に色々な解説をしてくれます(英語ですが)。また野生の動物を見つけると「ベア~! レフトサ~イド!」とか「ム~ス! ライトサ~イド!」といった感じで教えてくれます。

③ソフトドリンクが飲み放題です。係の方が居りオーダーすると出してくれます。

④1階部分は食堂車で、乗車区間に応じて1食付きor2食付きor3食付きとなります。アンカレッジ~フェアバンクス迄乗車すると朝昼夕の3食付きになります。

⑤先頭から最後部まで自由に出入りできます。

 

途中の停車駅はタルキートナ と デナリ公園の2か所で、タルキートナには15分程、デナリ公園には20分程停車しました。停車中は電車を降りることができます。

 

 

2-(1)集合~出発

出発地点となるアラスカ鉄道:アンカレッジ駅は、アンカレッジダウンタウンの北、ヒルトン・アンカレッジの辺りから坂道を下って行った先にあります。

アンカレッジ駅の駅舎です。右の写真は駅舎前に飾ってある蒸気機関車

「7:15迄にチェックインを済ませる様に」とのことだったので7:00前に駅に到着しました。まず駅舎の東側(写真で云うと右側)にある仮設テントで荷物を預け入れます。次に駅舎内のカウンターでチェックインします。鉄道ではありますが飛行機と同じような手続きです(セキュリティチェックは無いです)。

チェックイン後乗車までしばし時間があったので、駅舎内のディスプレイに表示される英文の注意書きをじっくり読んだり・土産物売り場を観て回ったり・パンフレットを観たりして過ごし・・・ そしていよいよ乗車、ほぼ定刻に発車しました。

いよいよ乗車。赤丸は私の席の位置です。

2-(2)アンカレッジ ~ タルキートナ

出発してまもなく、列車は自然の中を走り始めます。とにかく見事な景色です。見事な景色が次から次へと現れます。

見事な景色が次から次へと現れます。

朝食はかなり待たされてしまい、10時ごろになりました。

朝食は4種類から選べます。私は、ソーセージ/エッグ にしました。

そして11時過ぎ、タルキートナに到着しました。ここでは15分程休憩があり、電車を出て散策することもできます。

タルキートナ駅。15分程休憩です。
駅周辺には幾つかの宿泊施設も有りました。

2-(3)タルキートナ ~ デナリ公園

タルキートナを出発してしばし行くと、アンカレッジに向かう電車とすれ違いました。アラスカ鉄道は基本的に単線なのですが、すれ違う箇所だけ車両を回避させることができる様に複線になっています。そしてなんとポイント切替は手動で、回避する側の列車の乗務員が操作します。本線から回避線に入るときに2回・回避線から本線に戻るときに2回 の計4回車両を停止させてすれ違う訳です。なかなか面白かったです。

列車がすれ違うシーンです。

タルキートナからデナリ公園間も、これでもかと云うくらい見事な景色が続きます。この区間がデナリ・スターの核心部分だと思います。標高を徐々に上げていきますので景色に変化も生まれます。デナリ公園駅手前辺りで最高到達点(標高900m程?)に到達しますが、その周辺では湖に氷が浮かんでもいます。

またこの区間ではランチを頂けます。ハンバーガーやパスタから選べます。

タルキートナ ~ デナリ公園 間の絶景。最高到達点近くの湖には氷が浮かんでいます。

この区間を4時間半程掛けて走り、午後4時少し前にデナリ公園駅に到着しました。デナリ公園駅では多くの方が列車を降りて行きました。ここでもしばしの休憩です。

デナリ公園駅です。

駅近くには大きなリゾート地が広がっています。

2-(4)デナリ公園 ~ フェアバンクス

デナリ公園駅を出発してからは、山間を走っていたデナリ公園駅迄とは異なり、広い大地を走って行きます。時間がゆったり流れている感じです。

また、この区間ではディナーを頂けます。私は地元産タラのグリルを頂きました。ジューシーで大変美味でした。

ディナーに頂いた地元産タラのグリル。
奥に写っているのは同席した方が食べていたバイソンのステーキ。

夕食後、列車は広い大地を列車旅の余韻を味わえる様な感じでゆっくり走って行き、定刻の午後8時にフェアバンクス駅に到着、アラスカ鉄道の旅が終わりました。駅にはホテルの送迎バスが迎えに来てくれました(タクシーやUberを呼んでいる方も居ました)。

 

山の景色が好きな方でしたら一度は経験すべきだと思います。